『「普通がいい」という病』第6講 読書感想 part1
第6講
愛と欲望
この講では、愛と欲望の違い、また愛を生み出すための基礎概念に触れていきます。
それにはまず、孤独と孤立の違いがベースになるようです。
(この講では読書を終えて、私の言葉と本の言葉を織り交ぜながら書いていきます。)
孤独とはなんでしょう。
孤独はごくごく自然なことように思えます。
生まれ死んでいく時は人は一人であるからそもそも私たちは孤独な存在であると。
集団の中で一人になっていることを孤立というならば、
孤独は原理であり、孤立は状況と捉えることができるのかもしれません。
孤独であることを受け入れることができず、
孤立することを恐れている人間が、くっついたところでさみしいだけだと書かれています。
一人でも賑やかな人は賑やかなのだと。笑
この孤独と孤立の違いがどのように、
愛と欲望の違いに結びついてくるのか。
孤独であることを受け入れている状態というのは、
ずっと一人でいても大丈夫である!ということでもないように思えます。
孤立した人(孤独を受け入れられない人は)が自分のために(孤独から目を背けるために)他者を必要としているとすれば、
お互いのためにお互いを求めあうような状態であることが、より自然で、孤独を受け入れた者同士の関係なのかもしれません。
谷川俊太郎はこの状態を、
「万有引力とは、ひき合う孤独の力である」
「二十億光年の孤独」より
と言っています。
ここから愛と欲望についての話になっていきます。
この先が楽しみです。