『「普通がいい」という病』第3講 読書感想
第3章
失楽園 〜人間の苦しみの起源〜
ここでは、人間の仕組みについて、
頭、心、身体がそれぞれどんな繋がりがあり、どんな特徴があるのかを述べています。
頭は理性の場、
心は感情、欲求、感覚(直観)の場
となっています。
身体は心とつながっており、
心は頭とつながっていますが、
心と頭の境目には弁のようなものが付いています。
これが厄介者で、心で感じたことを頭側から弁を閉めてしまうことがあります。
どうしたいか?
より、
どうしたら良いか?
が先行してしまう状態です。
「今回は仕方ないか・・・。」
と本当は心で感じた通りにしたいけど、
頭で考えたことを選択しているだと自覚的になっていれば問題はないのですが、
頭由来の判断ばかりを頼ってしまい、弁が閉じてしまっていることに気づけず、
心の声が届かなくなってしまうこともあります。
これが続くと、
「こんな風に思っています自分は悪い人間だ。」なんて頭で判断し始めてしまいかねません。
そうなると、心とつながっている身体も機能を止め始めます。
心由来の感情をシンプルに聞いてあげるときも必要です。
頭による、心と体の支配が人間の苦しみの起源なのかもしれません。
次は第4章です。