『「普通がいい」という病』第4講 読書感想part1
第4講
捻じ曲げられる人間 ~コントロールという病~
この講では、頭由来の2元論で身体や心をコントロールすることで、どんな影響が出てくるのかを多角的に論じられています。
・規則的な生活は本当に大切なのか
子どもにつけさせねばならぬただ一つの習慣は、どんな習慣にも染まらないという習慣である。
前掲『エミール』より
中略
「習慣」は、人間の行動をあるマニュアル通りにコントロールする仕掛けですが、これはともすると、人間の柔軟性や即興性を奪い、チェーン店の接客マニュアルのように表面だけ整えて内的には不自然な状態を作ってしまう恐れがあるのです。
習慣にしてしまった方がやりやすいことはありますが、
習慣は誰かにつけさせられるものではないと思います。
自分で決めて、自分でやっていくことで自分が変わっていくことは価値があるような気がしています。
・北風と太陽
ご参照ください↓
第3講でも話しましたが、「頭」の理性はとかく北風方式のコントロールで物事を解決しようとする傾向があります。習慣によるコントロール・知識によるコントロール・マニュアルによるコントロールなどさまざまありますが、しかし、本当の変化というのは、中から自発的に起こってくるものです。それを可能にするのは太陽方式です。
外的動機づけ、内的動機づけという概念もありますが、本書で大切にされているのは内的な動機づけだということです。
外側から影響を与えることには限界があります。
内的な変化を期待せず、問うことであったり、環境を整えていくことの方が大切であると再確認できます。
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